品質を物語るグリーンバンド



(右上)グリーンバンドは職人たちの誇り。写真はナチュラルチーズ専門店フェルミエ愛宕店内のコンテ。https://shopping.fermier.fm/(右下)日本でもセミナーを通して、コンテチーズを取り入れる店が増えている。
コンテチーズは、1958年に「グリュイエール・ド・コンテ」の名称でAOC(原産地統制呼称)を取得した。現在もその品質管理はとても厳しく行なわれており、味、形、表皮(味の点数比重が最も高い)、味など5つの項目で、合計20点満点中12点に満たなければ「コンテ」の名は語れない。チーズの側面に貼られているバンドが緑色なら20点満点中15点以上、茶色は12〜14.5点とされている。作られた場所や季節、作り手の技などによってコンテには、それぞれ個性が生まれる。また、味わいや食感は絶えず進化しており、熟成期間によっても、その味わいは大きく異なる。熟成の浅い「コンテチーズ」は、テーブルチーズや料理用として活用範囲は広い。熟成させて味の深みを増したチーズはそれだけでご馳走だ。辛口の白ワインはもちろん、タンニンのパンチがきいた赤ワインとも相性がいい。熟成4ヶ月、6ヶ月、12ヶ月など食べ比べ、「コンテチーズ」のさらなる魅力を発見するのも面白いだろう。