
「鮨 武蔵」主人武蔵弘幸氏。山梨県中央市の実家の寿司屋を継ぎ16年。37歳のときに上京し、東京の名店を経て2006年青山に「鮨 武蔵」を開店。ミシュラン東京2009で一つ星獲得。
37歳、一等地で勝負を決意
話題の店ながら、武蔵氏の経歴はあまり知られていない。というのも、寿司職人としてのキャリアのほとんどを故郷山梨で積んだからだ。山梨県中央市の実家の父が営む寿司屋に入ったのが18歳のとき。ネタは築地から仕入れ、銀座の高級店に劣らぬ上物を、ショーケースではなく木箱におさめ、客前で握った。地方の一流店に留まらず、東京で力を発揮してみたい、という衝動に駆られたのも自然の成り行きだったのかもしれない。
37歳のとき転機が訪れた。父から受け継いだ16年間切り盛りした店を閉め、東京の一等地で勝負することを決意。数店の有名店を経て、2006年12月、念願叶い青山に「鮨 武蔵」をオープンした。名店で働いても、青山へ場所を移しても、握る寿司は山梨のときと何ら変わらないという。“自分のスタイルを貫く”、そこに氏の仕事へのこだわりと自信の表れを垣間見ることができる。
37歳のとき転機が訪れた。父から受け継いだ16年間切り盛りした店を閉め、東京の一等地で勝負することを決意。数店の有名店を経て、2006年12月、念願叶い青山に「鮨 武蔵」をオープンした。名店で働いても、青山へ場所を移しても、握る寿司は山梨のときと何ら変わらないという。“自分のスタイルを貫く”、そこに氏の仕事へのこだわりと自信の表れを垣間見ることができる。