
青山に知る人ぞ知る新星「鮨 武蔵」
Photo Masahiro Goda Text Chiharu Ono
極上のネタを食す江戸前寿司
青山、骨董通り裏手の閑静な住宅街の一角にひっそりと佇む「鮨 武蔵」。青山らしいコンクリートが剥き出しのモダンなビルの階下に下りていくと、一瞬にして趣きある和の空間に誘われる。茶室を思わせる小さな引き戸の入り口を一歩入れば、美しい檜のカウンター越しに、主人武蔵弘幸氏がにこやかに出迎えてくれる。木目の清々しい店内は、清潔感に溢れ、居住まいも自然と正される。まさに寿司を食べるのにふさわしい空間である。小窓からは坪庭を眺め、地階とは思えないほどゆったりとした造りだ。
開業は2006年12月。今月でちょうど2周年を迎えた。目立った宣伝もせず、看板も控えめな裏通りの寿司屋はもっぱら口コミで客を増やし、知る人ぞ知る店へと変貌を遂げた。今秋には、ミシュラン東京2009で一つ星を獲得。名実ともに東京を代表する寿司屋の一つとなった。
開業は2006年12月。今月でちょうど2周年を迎えた。目立った宣伝もせず、看板も控えめな裏通りの寿司屋はもっぱら口コミで客を増やし、知る人ぞ知る店へと変貌を遂げた。今秋には、ミシュラン東京2009で一つ星を獲得。名実ともに東京を代表する寿司屋の一つとなった。

主人自ら買い付けに行った檜のカウンター。3ヶ月を費やして、建築家の友人と図面から起こして完成させた。清々しい木目が美しく、凛とした佇まいを見せる。