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山花繁夫さんの日光生姜
Photo Masahiro Goda Text Nile’s NILE
鳥取県東部、因幡国(いなばのくに)では土地を守り、種を受け継ぎ、先人の知恵と、現代の研究によって、高級な食材を生み出している。うまい食材を求めて旅に出た。
県東部の鳥取市気高町は、県内随一の生姜(しょうが)の産地。その歴史は、鹿野(しかの)城主の亀井茲矩(これのり)が朱印船貿易で東南アジアから生姜を輸入し、現在の鳥取市気高町の日光地区で栽培を奨励したことに始まる。つまり、この地での生姜の栽培は400年以上の歴史を持つというわけだ。日光生姜は、秋に収穫した生姜をすぐに横穴を利用した貯蔵庫「生姜穴」で半年以上ねかせる。農事組合法人日光農産の代表理事を務める山花繁夫さんは、「この生姜は日光地区で代々種を受け継いできた在来種です。年中15℃くらいの一定温度と適正な湿度に保てる生姜穴の中で、海岸から運んできた湿った砂に埋めて “自然熟成"させることで、収穫後90%程度あった生姜の水分が適切に調整され、でんぷん質も変化していきます。この“自然熟成"が日光生姜のおいしさと効能をより引き出しているのだと思います」と話した。代々生姜農家をしている家には生姜穴があり今も利用しているそうだ。辛みと香りが強い日光生姜はつくだ煮にしてもおいしいという。
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