
“スイート・ド・ラ・レーヌ”の室内は、モダンとクラシックがうまく調和した設え。ホテルというより、友人宅に訪れたような気分にさせてくれ、旅先の疲れを開放的に癒してくれる。
54部屋全て異なる演出というもてなし
2009年3月、4年という歳月をかけてリノベーションをした「ル・パヴィヨン・ド・ラ・レーヌ」。各棟、異なる年代の建物から成り、一番古いものは、ヴォージュ広場が誕生した17世紀のものだという。その中世貴族の館といった外観の趣はそのままに、56の部屋全てに異なる装飾を施すというユニークなデザイン演出が印象的だ。大きな鏡やアンティークの部屋があるかと思えば、モダンな家具の設えの部屋もあったりと、何度も訪れては、違う部屋へ宿泊したくなる気分にさせてくれる。中でも、2つのスイートルーム“スイート・ド・ラ・レーヌ”と“スイート・ヴィクトル・ユゴー”は、壁や天井の装飾から家具やファブリックといったディテール全てが同ホテルの歩んできた歴史を、そして、良きパリ時代の日々を感じさせてくれるつくりとなっている。