

(左)プレジデンシャル・スイート。窓の外にはホテルの庭園が広がる。(右)すぐ目の前にプラド美術館が望めるデラックス・スイート。美術館で鑑賞後、部屋に戻ってきてその余韻にひたるには最高の眺めだ。
自宅のように寛げるラグジュアリーな客室
客室も当然、優雅で重厚な雰囲気で統一されている。それぞれにディープブルーや朱赤、ベージュやマスタードイエローなどの美しい色がうまく配され、重厚といっても、重苦しく威圧するような雰囲気は皆無。タイプごとにデザインは異なるが、各部屋ともにアンティークの調度品や、スペイン王室お抱えの工場で作られる手製のカーペット、美しい刺繍の施されたベッドリネンなどを備える。最新のブロードバンドインターネット設備を備え、アメニティーはもちろん完璧だ。せっかく宿泊するのなら、プラド美術館を望めるデラックス・スイートや、ホテルの庭園を望めるプレジデンシャル・スイートなど、眺望も堪能できる部屋を選びたい。さらにホテルが誇る最大のアメニティーは、167室に対して280名近くが従事するという従業員たち。ゲストが快適に、自分の家にいるかのようにくつろげるよう、彼らが常に気を配ってくれている。日本の老舗旅館にも通じるキメ細かいもてなしの心が、100年前から受け継がれているのだ。