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資生堂のイメージをつくった意匠部のポスター
(上左)資生堂練白粉 1926年 デザイナー・川島理一郎
(上右)オイデルミン、コールドクリーム 1926年頃 デザイナー・前田貢
(中左)資生堂七色粉白粉 1926年頃
(中右)資生堂過酸化水素キュカンバー 1926-28年
(下左)資生堂コールドクリーム 1926-28年 デザイナー・小村雪岱
(下右)オイデルミン 1926年 デザイナー・前田貢
1931(昭和6)年編纂の『資生堂略史』に、こんなくだりがある。「化粧品の目的は美の助長であります。(中略)資生堂は化粧に際し、好ましい美的雰囲気を醸成する為に、商品を藝術化する細心の注意を忘れなかったのであります。斯くして瓶形、箱、レーベル一枚も深き藝術的良心の下に作製せられ、其品質と共に使用者を惹附けずには置かないのです」
 信三は品質が担保された商品に、芸術品を創るのと同じ気持ち、感性を込めた。岩田氏は「信三の芸術性がビジネスとアートを融合させる経営戦略を創り上げました。彼抜きに資生堂は語れません」と明言する。
 資生堂ギャラリーは、日本に現存する画廊の中でも、90余年の歴史を持つ最古の存在である。その目的をスカーフや扇子などの季節の商品をゆったりしたスペースで展示販売し、商品展示のない期間はギャラリーとして無料で提供することと信三は考えた。それも、評価の定まった大家を中心とするのではなく、才能の萌芽を感じさせる若手作家や前衛芸術家も対象だ。
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