リッチでスマートでモダン
銀座は銀座であり続ける
銀座は銀座であり続ける
銀座の街を歩くと、「銀座色」のストールをふわりと羽織ったような気分になる。それは、洗練されていて洒脱で、刺激的で、変幻自在のモードを見せるこの街特有の空気とでも言おうか。ただ歩いているだけで、いつの間にか心が躍る。そんな感覚に陥るのが楽しい。そこにこそ、明治の文明開化とともに誕生して以来、人々を引きつけてやまない銀座の魅力があるように思う。
銀座は時代とともに大きく変貌してきた。江戸期から続く老舗が燻いぶし銀の光を放つ一方で、時代の最先端を行く勢いのある新しい業態・業種の店が入れ代わり立ち代わり“銀座の住人"となり、清新な風を吹かせている。不思議なのは、そういう新陳代謝を繰り返しながら街の風景がどんどん変わっているのに、銀座はいつの時代も常に銀座であり続けていることだ。
銀座は時代とともに大きく変貌してきた。江戸期から続く老舗が燻いぶし銀の光を放つ一方で、時代の最先端を行く勢いのある新しい業態・業種の店が入れ代わり立ち代わり“銀座の住人"となり、清新な風を吹かせている。不思議なのは、そういう新陳代謝を繰り返しながら街の風景がどんどん変わっているのに、銀座はいつの時代も常に銀座であり続けていることだ。

社長室に飾られている山名文夫の油彩《私達がリーザと呼んでいた薔薇の女》1929 年。山名は1929 年に入社。2 度の入退社を経ながらもその生涯を通じて広告デザインにおける資生堂スタイルの確立に寄与した。