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もちろん、外貨準備の一部を金にシフトする動きは中国に限ったことではなく、最近はアラブ首長国連邦(UAE)やロシアなどでも金保有量の増加が認められている。よく言われることだが、有史以来、世界で採掘された金の総量は大よそ16万トン程度で、新たに産出されるのは年間約2,500トン程度である。推定埋蔵量は5万〜7万トンとされるが、その大半は極めて採掘が困難な場所にあり、実際に年間の新産金の量は徐々に減少し始めている。つまり、供給不足が見る見る顕著に成り行くなかで、中国をはじめとする世界の需要は急増するわけだから、その価格が上昇に向かうのは「自明の理」ということになるわけだ。(2009.08.10)

田嶋智太郎(たじま・ともたろう)
http://www.e-minamiaoyama.com
経済ジャーナリスト。金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産形成まで、幅広い範囲を分析、研究。講演会、セミナー、テレビ出演でも活躍。新著に『はじめてのFX「儲け」のコツ』(アルケミックス刊)がある。
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