世界の贅沢、NILEの贅沢

昨年は世界遺産に登録された平泉・中尊寺で奉納奏が行われた。

日本の伝統芸能を継承するオールドパー

オールドパーと日本の出合いは明治6年。明治新政府の命を受け、欧米に派遣された岩倉具視を全権とする使節団が、西洋文化の象徴として、日本に初めて持ち帰ったスコッチ・ウイスキーとされている。以来上級階級の社交の場には欠かせないブランドとなり、吉田茂元首相をはじめ、多くの政治家、芸術家などの名士に愛されてきた。
　日本と共に歩んできたオールドパーは、2005年より、ユネスコ世界遺産サポートプログラムとして、日本の伝統芸能の発展継承をテーマに「伝承の饗宴」を開催している。
　8回目となる今年は、日本の無形文化遺産である歌舞伎にフィーチャーし、二代目市川亀治郎の、四代目市川猿之助襲名記念イベントの一環として開催する。「伝統性」と「現代性」を重んじるオールドパーと、21世紀の歌舞伎界を担う若手演者として意欲的な取り組みを続ける二代目市川亀治郎。伝統と革新を追い求める双方が“共演"する今回のイベントで、どのような“饗宴"が生まれるのか楽しみだ。

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