ラグジュアリーを追求した豪奢な空間
シンガポール航空A380でファーストクラスの上を行く「スイート」。フランスの高級ヨットデザイナー、ジャン・ジャック・コステ氏設計のこの空間は、スライディングドアで仕切る完全な個室スタイル。「スペースを広く取れるのがエアバスの優れている点」と秀島氏が話すとおり、座席幅は肘掛け収納時で約1m。就寝時は座席とは別にベッドが装備されダブル仕様での利用も可能。羽毛布団などはジバンシィのデザインだ。ビジネスクラスは座席幅86cmで業界最大の広さを誇り、1-2-1という配列のため、どの席でも通路に面しているのが魅力的。シートを倒せばベッドに早変わりし、充分に足を伸ばして眠れる広さになっている。そして、もうひとつのポイントは「静かで揺れない」こと。騒音が従来機の約半分まで軽減され、離れた乗客同士でも会話が楽しめる。低CO2排出量も実現し、環境にやさしい機体でもあるA380。長時間のフライトも寛いで過ごせるというわけだ。


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