

家具蔵のオーダーメイド家具と暮らす贅沢
Text Ichiko Minatoya
木に触れたときの感動を家具に託す
家具というのは、突き詰めれば機能であり、その機能をいかに美しいデザインに落とし込むかが、デザイナーや家具職人の腕。天然木にこだわりぬいたオーダー家具ショップ・家具蔵は、木に触れた時の感動を、家具を通してどこまで再現することができるかを、つねに考え続けている。最高の家具を生み出すため、国内外へ直接出向き、原木を丸ごと買い付けるところから、家具蔵の家具作りは始まる。何十年何百年という歳月をかけて育った天然木の、風雪に耐えて積み重ねた年輪や豊かな表情など、一本一本が持つ“個性”を見極め、「この木はテーブルに、この木は椅子の笠木に」と、それぞれの魅力を無駄なく生かすのも、熟練した職人の“目利き”があってこそできることだ。一本の木が家具として使えるようになるまで最低80年。木の命を家具に再生するのだから、育つのにかかる年数、いやそれ以上の年月愛され続ける家具に仕上げることこそ、家具職人の使命だと家具蔵は考えている。