

(左)室生山上公園芸術の森 奈良県宇陀市1998-2006年(中) 室生山上公園芸術の森 奈良県宇陀市1998-2006年© Gil Percal(右) 室生山上公園芸術の森 奈良県宇陀市1998-2006年© Eisaku Nishida
日本におけるカラヴァン作品
またカラヴァンの日本への関心は非常に高く、国内に恒久設置された作品も少なくない。札幌芸術の森(北海道札幌市)や霧島アートの森(鹿児島県霧島市)などに加え、室生村の文化芸術による地域活性化計画「むろうアートアルカディア計画」のシンボル公園として2006年秋にグランド・オープンした室生山上公園芸術の森(奈良県宇陀市室生区)がある。これらはいずれも、その土地ならではの自然や歴史・記憶などに基づいた壮大な作品であり、彼の新たな展開として大いに注目されている。カラヴァン本人曰く「自分の作品は、実際にその場に立って、歩いて、触って、嗅いで、耳を傾けて、自身の五感で自由に体験してほしい」という。札幌芸術の森、霧島アートの森や室生山上公園芸術の森は、日本において彼の作品を体験できる貴重な場所だ。
