
カラヴァン初期の作品 壁画「平和のパイプ」 1963年。
絵画、挿絵、そして舞台美術
エルサレムのベツァレル美術学院で学び、同国の様々な画家に師事したのち、彼はフィレンツェ、パリで更に絵画やフレスコ画を学んだ。当初はイスラエルのまだ都市化されていない光景をとどめた風景画や、自らも体験したキブツ(イスラエル独自の農業共同体)の様子を描いたもの、また雑誌に寄稿した挿絵やこども向けの絵本などを多数手がけている。その一方でイサム・ノグチが担当したマーサ・グレアム・ダンス・カンパニーの舞台美術に激しい衝撃を受け、自らもイスラエル国内の劇場をはじめとするさまざまな場所で舞台美術を担当し、二次元から三次元へとその活躍の場を移していった。