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美しく、上質な庭園に秘められた、
空間が持つ情緒や風情
縁側に腰を下ろし、将棋に頭を悩ませながら、西瓜をつまみ、夕日を眺める……。なんとも心地のよい夏のひととき。そんな風情ある日本の原風景は、急速に進んだ住宅環境の洋風化に伴い、年々減ってきている。しかし、多くの人々は今もなお、居心地のよい空間を求めているというのも事実。つまり、縁側という空間、そこで過ごしたゆったりとした時間は、移りゆく価値観とともに姿形を変えてきたのである。
 「ザ・シーズン デザインオフィス赤坂」では、日本の庭園文化で表現しきれなかった「間」を活かした空間から、高級ホテルに見られるエレガントな庭園、機能性に富み、コミュニケーションを活性化させるフラワーガーデンに至るまで、上質な暮らしをより価値のあるものにする様々なバリエーションのエクステリアデザインを提供している。
 デザイン・ディレクターを務めるのは粟井琢美氏。英国王立園芸協会が主催する由緒正しきガーデンショーであるチェルシーフラワーショーにて、「アーバン・ガーデン部門」のシルバーフローラメダルを受賞するなど、輝かしい経歴の持ち主だ。そんな彼を中心に形成された空間は、どれも実に居心地がよさそう。
 粟井氏自身「大切にしているのは、趣がある空間と地のあるデザイン」と語り、その土地や空間に合わせて、素材が本当の役割を果たすように、それらを摂理をもって当てはめることで、上質でありながら、飽きのこないスペースを作り出している。だからこそ、過剰になりがちな水景や水を使った非日常的な演出も、絶妙な存在感で生活空間の一部として見事に機能しているのだ。また、建築的な要素を取り入れた的確なゾーニングに始まり、設計、施工、植栽まで、すべての工程を一貫して行う。そのため、完成にいたるまでのひとつひとつの工程に妥協がなく、常に高いクオリティがキープされている。
 美しく、上質でありながら、その空間が持つ情緒や風情を最大限に活かしていく。つまり、「ザ・シーズン デザインオフィス赤坂」は庭園という形のあるものを通して、そこで過ごす人々が感じる「心地のよいひととき」という、変わらぬ概念を表現しているのだ。

ザ・シーズン デザインオフィス赤坂
東京都港区赤坂4-1-33赤坂中西ビル7F
TEL03-5575-2355
http://www.the-season.net/vintage/index.html
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