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端緒は同郷の天才画家・青木繁
ブリヂストン美術館は1952年、東京 京橋のブリヂストンビル2Fに、石橋正二郎の個人的な美術品コレクションを公開するものとして開館した。氏が本格的に美術品蒐集を始め、美術館開設、一般公開に至るきっかけを作ったのは、日本近代洋画の巨匠、坂本繁二郎である。正二郎は郷里の福岡・久留米での小学生時代、図画の教師をしていた繁二郎から教えを受けたことがあり、その縁で同郷の画家、青木繁の作品蒐集を持ちかけられた。繁二郎は青木が稀にみる天才画家であることを説き、その傑作の数々が散逸することを危惧。その暖かい友情に感銘を受けたこともあり、正二郎は熱心に青木の代表作を買い集めた。元々は日本画なども集めていた正二郎だが、ある時期に洋画に専念するようになった。その理由については、『日本画は洒脱なよさもあるが、画面に余白が多い。洋画はすみからすみまでびっしり描きこまれている。油絵画家の努力には僕は非常に共感を覚える。だから油絵の方に値打ちを感じる』と語っている。
青木繁「自画像」 1903年 石橋財団石橋美術館
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