
カンヌ国際不動産見本市「MIPIM」
Text Koko Shinda


英国、フランス、ロシアなど各国の都市開発をアピールするブースがひしめいているが、前回目立っていたドバイなどの中東諸国はほとんど展示から撤退した。
不況下にも世界80ケ国から1万7000人
南仏カンヌで毎春開催される、世界最大規模の国際不動産見本市会議であるMIPIM。4日間にわたり開催された2009年度も、世界80か国からの不動産関係者1万8000人以上が集まった。今年20年目を迎えるMIPIMは、国際的な不動産不況の影響で、3万人近い昨年の参加者数を35%下回る結果となった。その一方で、世界各地から80人の市長と200都市の行政担当者、また、ロシアのデミトリ・コザック副首相など大物政治家ら数人が参加し、政治色の強いものともなった。
MIPIMを主催するフランス企業、リード・ミデム社のテイエリー・ルノー副社長は、「投資家の数は3,500人と予想を上回った。マーケティングが重視される時勢で、中味の濃い情報交換や商談が行われた。また、金融不動産工学から、不動産の基本が見直されるようになった。南米や中欧アジアなど金融危機の影響の少ない新興諸国らが新たに参加した。」と、語った。
MIPIMを主催するフランス企業、リード・ミデム社のテイエリー・ルノー副社長は、「投資家の数は3,500人と予想を上回った。マーケティングが重視される時勢で、中味の濃い情報交換や商談が行われた。また、金融不動産工学から、不動産の基本が見直されるようになった。南米や中欧アジアなど金融危機の影響の少ない新興諸国らが新たに参加した。」と、語った。

リード・ミデム社のテイエリー・ルノー副社長。