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「アンゴラの少女ヌンバ」2007年
写真に透ける日本の病理
こうした博愛的精神を胸に、開発途上国の子どもたちを中心にカメラを向ける長倉洋海。開発途上国の残酷な現状と、そこでひたむきに生きる子供たちの姿を世の中に伝え続けている。
 子供たちの笑顔にどこか前向きな温かさを感じるのどうしてだろう。彼らの笑顔を見てわたしたちが感動できるのは、彼らを余すとこなく満たしている無垢さに、わたしたちの中にある無垢を求める気持ちが共鳴しているからではないだろうか。せわしない日々の生活の中で、わたしたちはそれを失いかけているからこそ、彼らの笑顔に癒され、ほっとさせられるのかもしれない。彼の作品に映る子供たちの笑顔は、わたしたちに癒しを与えてくれる一方で、警鐘を鳴らしているようでもある。
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