


(上)東京タワーを背景に夕方の太陽がほのかに照らす増上寺本殿。(下左)演舞前、ゲストは特設会場でオールドパーを堪能。(下右)宴当日「OLD PARR」で飾られた増上寺。
珠玉の芸を前に、胸は期待に高鳴る
「伝承の饗宴」は、ユネスコの世界遺産サポートプログラムとして、収益金を日本ユネスコ協会連盟に寄付するという社会貢献への配慮が高いことでも知られ、その趣旨に賛同する政財界人や文化人が集い、芳醇なる銘酒・オールドパーと、後世に残すべき伝統芸能を楽しむ宴として毎年好評を得ている。過去には観世流の家元・観世清和や人間国宝の中村富十郎、狂言師・野村萬斎や歌舞伎役者・市川亀治郎ら注目の若手も出演。会場には旧島津藩別邸跡である般若苑や、重要文化財でもある東京国立博物館の庭園など、歴史と伝統を重んじるこの催しにふさわしい場所が選ばれてきた。今回の会場は徳川将軍家とのゆかりが深く、日本有数の大寺院として名高い東京・芝の増上寺。午後6時頃に集まり始めた人々は、舞台となる大殿に入る前に、夏の名残と秋の匂いを運ぶ風を楽しみながら、オールドパーの水割りを片手に談笑。オールドパーと縁の深い英国からは同大使館のVIPも同席、また、ジャーナリストの蟹瀬誠一氏と実業家の妻・蟹瀬令子氏らの姿もみえた。
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