
「あのとき」の日本ではまだ銀行への資本注入は具体化していなかった。G7閉幕時点の米国と同じように資本注入の対象や時期、規模などは明らかにされていなかった。しかし、当時の竹中金融担当相が打ち出した「金融再生プログラム」が近い将来、特定の銀行を「特別支援行」として「実質国有化」するであろうと、多くの市場関係者・市場参加者が想定し始めていたことから株価は底入れした。
結果、実際に「りそな銀行は債務超過に陥っていない」という理由で実質国有化されることとなったのは2003年5月17日のこと。つまり、株価は資本注入が具体化する前に底入れしたのである。
結果、実際に「りそな銀行は債務超過に陥っていない」という理由で実質国有化されることとなったのは2003年5月17日のこと。つまり、株価は資本注入が具体化する前に底入れしたのである。