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神の木に出逢う—ワイポウア森林保護区
(左)森の神、タネ・マフタ。推定樹齢1200年、幹の周囲13.8m、樹高51.2m。大身を呈して天地を裂き、世界に光をもたらしたという伝説がある。(右上)ワイポウアの旅の拠点、ホキアンガの海岸に向かう前田さん。(右下)ニュージーランドならではの原始の森が、タネ・マフタの神秘性をいっそう高めている。
近年、ニュージーランド観光の新たなメッカとして注目されているのが、北島・ノースランド地方にあるワイポウア森林保護区だ。かつて国土の大半を覆っていたとされるニュージーランド原産の木、カウリを今に残す森であり、マオリの人々が“森の神”と崇める推定樹齢1200年余のカウリの巨木「タネ・マフタ」を有している。このタネ・マフタの神秘性を最も感じられるのが、闇に包まれた夜の森を歩くナイト・ツアーだ。森の入口で、マオリのガイドが伸びのある声で“森の神”に捧げる歌を歌い、風にざわめく木々の間を歩いていくと、月あかりに照らされたタネ・マフタが現れる。天に向かってまっすぐに伸びたタネ・マフタは、森と人々を見守るように、威厳を持ってそこにいた。神の木との遭遇が、心を一瞬にしてなだめ、水面に広がる波紋のようにあたたかな気持ちで満たしていく。煩雑な日常の中で忘れかけていた、大地との繋がりを感じさせてくれるのである。
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