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心の奥深い部分への使者
メサジェの作品は、聖と俗、ユーモアと恐怖、愛と悲しみ、女性と男性、動物と人間、子供と大人、生と死、表と裏など、人間の相反する複雑さを日常の視点から浮き彫りにする。収集癖や身体への関心、ぬいぐるみや玩具との戯れ、言葉遊びなどから生まれる作品には、子供のような無邪気さと残酷さが共存し、メサジェの紡ぎだす物語の世界からさまざまなメッセージを読み取ることができる。人間の負の感覚にも正面から向き合いつつ、そこに小さなユーモアを潜ませる独特のエスプリは、世代を超えて多くの人びとの心を捉え、魅了して止まない。
 チャーミングで幻想的、そして時に奇妙で不可思議なかたちで私たちの前へ現れる作品群。それらは人の心の奥深い部分へ何かを投げかけてくる「使者(Messenger=Messager<メサジェ>)」といえる。
「噂」 2000-2004年 マラン・カーミッツ・コレクション パリ Photo:Marc Domage
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