

「ジュリアン・オピー」
アジア初の大規模個展
アジア初の大規模個展
Text Yoko Yamamoto
約70点もの近作が集結
現代アートに触れても、『さっぱり意味のわからないガ
ラクタだ』、『こんなものマンガじゃないか』と、硬直し
た思考でしか受け止められなかった頃とは打って変
わり、日本でも柔軟に現代アートを楽しむ土壌が醸成
されてきたのがここ10年ほどのこと。特に、ここ数年の
現代アート人気の高まりには目を見張るものがあり、
人気作家が大規模な個展を開催することも多くなっ
ている。そんな機運に乗って、イギリスを代表する現
代美術作家、ジュリアン・オピーのアジア初の大型個
展が、水戸芸術館現代美術ギャラリーにおいて開催さ
れている。有名なところでは、表参道ヒルズオープニ
ングプロジェクトとして披露された“LEDブライトアッ
プウォール”(発光ダイオードで外壁に映像を描き出
したもの)の作品や、イギリスの人気バンド、ブラーの
アルバムジャケットなどの作品があり、幅広いジャン
ルで超メジャー級の活躍を続けている作家だ。