

加茂氏はまず、料理に使用される食材一つひとつを試食することから始める。そしてオ
リヴィエ・ロドリゲズシェフと綿密なコミュニケーションをとりながら、ワインと料理の
マリアージュを追求する。
マリアージュの誕生
前述の「リュカ キャルトン」では、料理ひと皿ごとに、ソムリエが15種類ほどのワインを用意してテイスティン
グを行っていました。それで合わなければ、また翌日に同じ作業を繰り返します。とても手間暇のかかる作業で
すが、毎回、こうやってひとつのマリアージュを完成させていったのです。提供するワインの温度も、すべて温
度計で図り、妥協はしません。こうした「リュカ キャルトン」での5年の経験が、今、私の基礎の大きな部分を担
っています。現在、私どもの「シグネチャー」では常時18種類のグラスワインを取り揃えています。ボトルでオー
ダーされるか、グラスでお飲みになるかを確認した上で、よろしければ、料理に合わせたワインをグラスで提供
させていただきますと、ご提案しています。
LINK