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非ナルシズムとしてのソフィー・カル
1953年パリで生まれたソフィー・カルは、現在国際的にもっとも注目されている現代美術作家のひとり。
愛人の別れ言葉をアートに
2008年1月1日から6月30日までフランスでは一部の美術館・博物館・史跡の常設展の入館料を無料にする試みが行なわれたが、中でもフランス国立図書館(リシュリュー)のラブルスト閲覧室で開催されていたソフィー・カルによる『Prenez soin de vous』展は注目に値するものだった。タイトル『Prenez soin de vous』は、「ご自愛下さい」といった意味で、カル本人が、愛人男性から実際に受け取った別れ話を切り出すメールの締めくくりの最後の一言が、この「ご自愛下さい」でだったいう。彼女はそのメールを、年齢も職業もまちまちの107名の女性に託し、彼女たちそれぞれの立場と手法をもってして、この手紙への解釈を表現するように依頼。その応答を、写真、ビデオ、文章を用いたインスタレーションの集合体として作品化したのが、この『Prenez soin de vous』である。ヴェネチア・ビエンナーレに出展したのと同様、ダニエル・ビュランが空間演出を担当した。
展覧会の行われたフランス国立図書館(リシュリュー)ラブルスト閲覧室
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