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美の拡張の世紀、20世紀の彫刻家
 脱物質主義の建築家ジャン・ヌーベルは、今回初めて展覧会のコミッショナーというポストを担い、かつ自分の建築作品の内部にて、セザールを選集する。「例えば、《圧縮》シリーズは、素材への視線です。溶接を離れ、鋼鉄がどこまでの密度をもてるかの発見です。もつれ、濃密化され、強制されたこの塊は、集中化された力と緊張の翻訳です。セザールは、このエネルギーのいくつかの解釈を行っています」
 「彼は20世紀の終わりに、アートの本質に関する問いを持っていました。手を使うこと、技術をもって何かをすることこそが重要であるとし、ダイレクトに身体的な介入を作品に持たない、コンセプチュアル・アーティストの全面的な身体の排除に対して、疑念を持っていました。彼はコンセプチュアルという20世紀の本質そして感覚を語る、極めて高いレベルの彫刻作品制作に没入する以前に、溶接の名人として作品を制御することを知っていたのです」

■カルティエ現代美術財団『Cesar / Anthologie par Jean Nouvel』展■2008年7月8日〜10月26日(月曜日休館) ■開館時間:11時〜20時(火曜日は22時まで)■住所:261 boulevard Raspail 75014 Paris France ■URL : http://fondation.cartier.com
ジャン・ヌーベル・アトリエによる展覧会設計図。地上階プラン、縮尺 : 1/200(Ateliers Jean Nouvel)
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