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(上段左から)『Compression plate, 1970』『Compression "Zim " 1961』『Agacha 316,1998』。『Championne Corse n°3, 1986』『Expansion n°37, 1972』『La Sauterelle, 1955』。『Sein, 1984』『Poing 1984』『Pouce, 1992』(C)Cesar / Adagp, Paris, 2008 、(C)Patrick Gries、Muriel Anssens (C)Musee d'Art moderne et d'Art contemporain, Nice(C)Cesar Administration / Stephanie Buzutil
「私の手が、脳を働かせるのです。」
「私は基本的に、全くの独学者」人生の最後にセザールはそう語った。つまり、名高いエコール・デ・ボザールにおいて学び得たのは、革新のためのインスピレーションだけだったという結論だ。彼の人生と作品は、常にある種の矛盾が重層している。「私は、インテリの正反対の触りたがり屋。昔、母がインゲンをむくのを手伝ったのと同じ様に、彫刻をするだけです。私の脳みそは、私の手が動いている時、女性の身体のような熱く、硬く、柔らかい素材と接触している時にだけ機能するのです。」「私には想像力がありません。触ること、両眼からしか、想像はやってこないのです。」「仕事に関しては、何を言ったらいいのか分かりません。私の彫刻は、私の人生、つまりアナーキズムに似ています。」反面、フランス映画のアカデミー賞に値するセザール賞の名誉を担い、トロフィーを彼が手がけた事実は、彼のこの二重性をよく象徴していると言えよう。
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