PAGE...1|2|3|4
クレドール ジュリ 典雅
自動巻き/18KYGケース×クロコダイルストラップ/52,500,000円。
伝統相伝の技芸が調和を 成した高雅なる和の極み
Text Fumitoshi Shimura
クレドール 漆芸コレクション
わが国の世界遺産候補として注目を集めた岩手県平 泉の国宝・中尊寺金色堂は平安時代後期に建立され た。下地に漆を塗って布を着せた上に総金箔を施し、 柱に蒔絵と螺鈿の装飾、そして圧巻は漆芸で描 かれた仏堂内の壁画。これは当地で良質の漆が採れる ことや、奈良時代に始まった日本独自の蒔絵の技と、同 時代に中国から伝来した螺鈿細工の技が平安時代に 盛んに併用された好例であろう。この岩手に居を置く 現代の漆芸界の名匠、全龍福(チョンヨンボク)氏と匠 の技を誇るセイコーが手を結び、金色堂の意匠を腕時 計に封じ込めたのが「クレドール ジュリ 典雅」。金無 垢ケースに二種の蒔絵を使い分けて漆黒に輝きを与 え、鮑や夜光貝などの貝を顕微鏡で繊細に飾る螺鈿細 工、金製文字盤は金色堂の天蓋の趣を醸す。また、実用 機械式時計では世界最高峰12振動/秒の高精度なムー ブメントのローターにも螺鈿細工が成された。これほ ど耽美な漆芸美を極める腕時計は近年に類を見ない。
PAGE...1|2|3|4
LINK
CULTURE
漆——自然が与え給うた命の器
>>2009.1.9 update
CULTURE
漆—— 潤し、麗わし、ニッポンの器
>>2009.1.9 update
LIVING
IDC大塚家具が「逸品展」を開催
>>2016.5.26 update
TRAVEL
越前の粋
>>2021.10.27 update
CULTURE
日本の伝統工芸の美を伝える チャリティーガラ開催
>>2015.11.20 update

記事カテゴリー