


(上)アウラコレクション Altare della memoria 仏壇orフォトスタンド Designed by Enzo Mari(中央)アウラコレクション Tavolo“Spoleto”Designed by Enzo Mari(下)アウラコレクションTavolo“Gubbio”Designed by Enzo Mari.Photo 久高 良治
日本の暮らしに息づくインテリア
竹に魅せられ、日本の伝統に想を得たエンツォ・マーリは、2006年、現代の暮らしに息づく家具を提案した。アウラコレクション「Tavolo“Spoleto”」は竹集成材の座卓。「Tavolo“Gubbio”」は膳をモダンにデザインした一人用テーブル。さらに2008年の新作、仏壇「Altare della memoria」では、日本の文化に鋭く切り込んだ。
かつての日本家屋は先祖を供養し仏を祀る「場」をごく当たり前に内包していた。ところが、現代の住宅は装置化された仏壇を異質な存在として受容しているにすぎない。エンツォ・マーリは仏壇をその祖形ともいえる基壇と解釈し、精神性に満ちた「場」をもたらす象徴として現代に体現した。デザインの本質を問い続けて半世紀。その活動の足跡をたどる作品展は長崎と東京で開催される。
●長崎県美術館「永井敬二コレクションより エンツォ・マーリ100のプロジェット」展
●2008年6月14日〜9月7日
●東京 イタリア文化会館
●会期2008年11月3日〜11月26日
かつての日本家屋は先祖を供養し仏を祀る「場」をごく当たり前に内包していた。ところが、現代の住宅は装置化された仏壇を異質な存在として受容しているにすぎない。エンツォ・マーリは仏壇をその祖形ともいえる基壇と解釈し、精神性に満ちた「場」をもたらす象徴として現代に体現した。デザインの本質を問い続けて半世紀。その活動の足跡をたどる作品展は長崎と東京で開催される。
●長崎県美術館「永井敬二コレクションより エンツォ・マーリ100のプロジェット」展
●2008年6月14日〜9月7日
●東京 イタリア文化会館
●会期2008年11月3日〜11月26日