

(左)アウラコレクション KAZAN Designed by Enzo Mari and Kosei Shirotani(右)エンツォ・マーリのスタジオにてワークショップ。Photo Ramak Fazel
エンツォ・マーリ×波佐見焼
波佐見焼は、青磁、白磁、染付に特徴がある。16世紀、朝鮮の陶工が窯を開いて以来400年、磁器生産では日本一となる時期もあったが、地場産業の多くがそうであるように、低迷の道をたどっていた。エンツォ・マーリと染付職人のワークショップが、長崎県・波佐見町とイタリア・ミラノで進められたのは2001年9月のこと。さらに1年の時を経て、アウラコレクションから「KAZAN」が誕生した。
「ある職人は鳥を、ある職人は魚を、ある職人は兎を。そんなふうに職人一人ひとりが図案のマエストロになることができれば……」。エンツォ・マーリは、「美的品質と経済的意味、倫理的概念と市場の概念、職人の尊厳と歴史の尊厳の間を縫い合わせる必要がある」と説き、意欲に満ちた職人の協同体を育てることに力を注いだ。
「ある職人は鳥を、ある職人は魚を、ある職人は兎を。そんなふうに職人一人ひとりが図案のマエストロになることができれば……」。エンツォ・マーリは、「美的品質と経済的意味、倫理的概念と市場の概念、職人の尊厳と歴史の尊厳の間を縫い合わせる必要がある」と説き、意欲に満ちた職人の協同体を育てることに力を注いだ。