
浅妻千映子 大学卒業後、3年間のOL生活を経てフリーランスに。著書は「食べたきゃ探そう」(時事通信社)、「東
京広尾アロマフレスカの厨房から」「パティシエ世界一」「江戸前“握り”」(光文社)など。「dancyu」「経済界」など各
誌で執筆。

“東京最高のレストラン”
5人にインタビュー
5人にインタビュー
Photo Masahiro Goda
どうすれば最高の店にできるかを考える
美味しいものを食べるのは幸せ。でもそれだけに食べ
ることを仕事にしたくないので、プライベートで食べ
る機会がほとんどです。お店ではいつも、ここは誰と、
どんな時に行けば楽しいかを考えますね。お店の使い
方は女性同士、グループ、接待とかシチュエーション
で違うし、せっかくならより楽しく使わなくては損だ
から。もちろん、料理もサービスも雰囲気もすべて最
高の店があれば一番だけど、それは難しい。だったら
例えば、この店はサービスが素晴らしいから女友だち
を連れていこうとか、こちらがお店を十二分に楽しめ
る使い方を考えればいいと思うんです。つまりは自分
で最高のレストランにする法を編み出すと。大切なの
は心地よく過ごすことですから。「最高のレストラン」
の本においても、最初から最高のレストランを探すと
いうよりは、食べ手として、どうしたらより店の魅力を
引き出せるか、最高の店にできるかに視点を置いてい
ます。