

(左)パトリック・ブラン《緑の橋》2004年(右)マイケル・リン《市民ギャラリー
2004.10.9-2005.3.21》2004年 金沢21世紀美術館蔵 photo Atsushi Nakamiti/Nacasa &
Partners 提供 金沢21世紀美術館
別の光庭には『緑の壁』のアーティストとして活躍する植物学者パトリック・ブランの作品が設置されている。
厚さわずか14cmの壁に形や色の特徴を生かし植え込まれているのは、金沢の気候に合った約70種類の植物。ま
た市民ギャラリーの壁には、加賀友禅をイメージしてマイケル・リンが花のパターンを描いた。ジェームズ・タレ
ルの『ブルー・プラネット・スカイ』では天井を切り取り、うつろう空を見せる。日常の一部にアートを見出せるか
ら、いつ訪れても新鮮なのだ。企画展も意欲的。現在は『ロン・ミュエック』展を8月31日まで開催中。人間の身体
を精緻な彫刻で表現する彼の初の大規模展は必見。