
三宅一生作「21世紀の神話」

デザインで時代を探る
ということ
ということ
Text Mihoko Matsuda
21世紀の希望を共有する斬新なイベント
21世紀に生きる人々はこれからどこに向かうのか……深くて大きなテーマに真っ向からアプローチしたのが
『XXIc.—21世紀人』。東京ミッドタウンにオープンした21_21 DESIGN SIGHT の第3回目の企画展だ。本展のディ
レクターは三宅一生。彼は言う。「21世紀という時代を、会場を訪れた人とともに考え、最後は希望を共有する
……そんな展覧会を目指したい」と。その願いに共感し、希望をカタチにしたのが、独自の表現で創造に取り組
んでいる国内外の新進気鋭のアーティストたち。彼らは21世紀のものづくりがどうなっていくのかをヒトと身
体の関係から考え、魂のこもったエネルギッシュな作品を作り上げたのだ。例えば、1983年生まれの関口光太郎
は、新聞紙とガムテープという日常的な素材で、巨大な塔を生み出した。これらの作品を通じ私たちは何を思う
のか。見る側の心の奥に隠された価値観が浮き彫りにされるかもしれない。