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禅の世界を歴史あるプティ・パレで体感
自然光だけで作品を鑑賞できるように構想された美術館、プティ・パレ。同館で開催された「相国寺・金閣・銀閣名宝展」の特徴は、絵画や美術工芸品の鑑賞だけでなく、日本の生活や美意識に深い関わりをもつ禅を体感するための、ワークショップやデモンストレーションも行われたことだ。
 会場内には、伊藤若冲に描かれた金閣鹿苑寺大書院障壁画「月夜芭蕉図」の複製品を用いた和空間演出のもと、畳と座布団を用意した座禅空間が出現。相国寺派僧侶の指導による座禅が行われた。また、茶の席では裏千家パリ支部と武者小路千家の若宗匠が茶道を披露。同様に香席では、志野流の若宗匠、そして生け花は銀閣慈照寺花方による、かつてない画期的なプログラムがパリの来館者たちを魅了した。茶や香についての本格的な講座も開かれ、禅の文化に精通している人にとっても満足できたことだろう。ほか、非公開の金閣寺・銀閣寺建造物内をCGで再現したヴァーチャル・リアリティー映像も盛況だった。日仏両国の親善とさらなる文化交流の発展へと導いた禅の展覧会。次なる展開に期待したい。
●財団法人 京都国際文化交流財団
TEL075-275-1502
http://www.kyo-bunka.or.jp/
茶道や華道など、禅文化にふれる企画が多数催された名宝展は、日本文化をさらに広めたようだ。
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