
『WASARA』は、近日ウェブショップオープン予定だ。
使い捨ての器にも手作りの風合いを
クリエイティブディレクターとして『WASARA』のデザインを担当した緒方慎一郎さんがもっともこだわったのは、まるで手作りかと思わせる質感とフォルム。
「『WASARA』は使い捨ての器です。でもその量産品のなかにも手作りのような優しさや温もりを表現したかった。例えば、器の縁。既存の紙コップを見ると、口元があたる縁にはかならず巻き返しがある。それが嫌でそれを出さないために、一型、一型ごとに金型を作り、熱プレスして成型し、最後に、縁の部分を一型ごとに違う歯でカッティングを施す手法で製造しています。そうすることで、継ぎ目も巻き返しもないなめらかなラインが生まれる。実は、この金型作りが大変でね。最初は紙粘土を使いながら1アイテムごとにデザインを決め、それをCGに落とし、これを原型に金型を作ります。さらに、手作りの風合いをもたせるために金型自体に和紙の風合いや、手びねりのような凹凸を施したり。当初は1年くらいで完成させるはずが、気づけば製品化するまで3年を要しました。そこまで完璧を求めたのは、『WASARA』を世界に通用する器にしたかったからなんです」。
「『WASARA』は使い捨ての器です。でもその量産品のなかにも手作りのような優しさや温もりを表現したかった。例えば、器の縁。既存の紙コップを見ると、口元があたる縁にはかならず巻き返しがある。それが嫌でそれを出さないために、一型、一型ごとに金型を作り、熱プレスして成型し、最後に、縁の部分を一型ごとに違う歯でカッティングを施す手法で製造しています。そうすることで、継ぎ目も巻き返しもないなめらかなラインが生まれる。実は、この金型作りが大変でね。最初は紙粘土を使いながら1アイテムごとにデザインを決め、それをCGに落とし、これを原型に金型を作ります。さらに、手作りの風合いをもたせるために金型自体に和紙の風合いや、手びねりのような凹凸を施したり。当初は1年くらいで完成させるはずが、気づけば製品化するまで3年を要しました。そこまで完璧を求めたのは、『WASARA』を世界に通用する器にしたかったからなんです」。