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(左)157個のダイヤモンドとヘッソナイト、オパール、ルビー、ターコイズなどの8個の石でHORTENSE(オルタンス)の名が表現した写真下のブレスレット。制作者はショーメ創設者の息子、フランソワ・レニョ・ニト。(右)制作者はジョセフ・ショーメ。モチーフの白鳥は愛の女神ヴィーナスの象徴。
伝統と革新の思想、輝く美
18世紀後期に創業した“ショーメ”は、ナポレオンの栄光とともに歴史を歩みだす。
 “皇妃ジョゼフィーヌのアクロスティック・ブレスレット”は、並べた宝石の頭文字を綴るとある愛のメッセージになるようにデザインした19世紀初頭のジュエリー。写真のブレスレットは147個のダイヤモンドと6個の石(エメラルド、ユークレックサイト、ガーネット、エメラルド、ナロライト)それぞれの頭文字でEUGENE(ウジェーヌ)という、皇妃ジョゼフィーヌの息子の名前が表現されている。母親の愛を様々な色と輝きを放つ石で表現したブレスレットは、やがてウジェーヌの娘たちへ引き継がれ、現在はデンマーク王室所有となっている。
 ダイヤモンドで縁取られた円盤の中に、水面に浮く白鳥が施されたペンダント「幸福のシンボル」は1910年の作品。エナメルのブルーやグリーンが、ダイヤモンドの輝きをよりいっそう際立たせている。優雅できらめきに満ちたペンダントは、伝統を受け継ぎながら、革新的なデザインのジュエリーで世界中の人々を魅了し続ける「ショーメ」の未来図なのかもしれない。
●ショーメ
TEL03-3613-3188
http://www.chaumet.com
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