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一木に日本の景色、己の原風景を見る
ふたつめのみどころは、木のかたち。幹の太さ、曲がり具合、枝ぶり、そして根の様子も重要である。
幹が空に向けて垂直に、一直線に伸びている「直幹」。それとは対照的に、幹が左右に曲線に描くように曲がって いる「模様木」。根元から複数の幹が立ち上がった「多幹」のうち、幹が2本のものを「双幹」、3本が「三幹」、5本以 上が「株立ち」……などなど、さまざまな樹形がある。それらはすべて、森は林の中に生きる、あるいは断崖絶壁 に根を張り、風雪に耐えている自然の樹木がお手本。その自然の姿に限りなく近づけるべく、盆栽作家たちは剪 定をし、針金などで成形していくのである。山田氏は言う。
「木は、生きている場所の風土や環境によってそれぞれ異なった特徴を持っていますが、すべてに共通している のは、その姿を自然がつくりだしたということ。それを盆栽で表現することは、自然への賛美なのです」
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