PAGE...1|2|3|4|5|6|7
また、樹皮がはがれて白骨化したように見える部 分。その名も「舎利」というそれは、長い年月を経るう ちに幹が傷つくなどして、木の中心の木質部分が露 わになったものである。舎利は木の古さを示す重要 なポイントであると同時に、「水吸い」と呼ばれる幹 肌の黒い部分とのコントラストが美しい。本来、舎利 は樹木に自然にできるものだが、古色を尊ぶ盆栽で は幹肌を彫刻刀などで削ったり、石灰硫黄合剤を塗 るなどして人工的に施すこともある。
 盆栽に、こうした「時間」を見ることで、ことに舎利 のように「生」と「死」の狭間にある美を通して、人々は 命の尊厳を学んできたのだ。
樹齢500年の真柏(しんぱく)の舎利。
PAGE...1|2|3|4|5|6|7
LINK
CULTURE
盆栽(2)——もっと親しみやすい遊びへ
>>2009.1.9 update
CULTURE
伝統とモダニズムの先へ 盆栽
>>2009.1.9 update
CULTURE
伝統とモダニズムの先へ 伝統美の饗宴
>>2009.1.9 update
CULTURE
伝統とモダニズムの先へ wachaに集う人々
>>2009.1.9 update
CULTURE
伝統とモダニズムの先へ 1 日本の美
>>2009.1.9 update

記事カテゴリー