世界の都市開発—シンガポール—
海と緑の24時間都市へ



(左)ラッフルズ・プレイス、シェントンウエー、タンジョ
ンパガー周辺に加え、隣接するマリーナベイ地区の建
設用地を今後15年かけて再開発するシンガポール。
(右)オマーンの緑地重視型のリゾート開発を進めてい
る。
世界で最も計画的に整備された国家といえる
シンガポール。東西42km、南北23kmのシンガ
ポール島を中心に63の島で構成されている。人
口約440万人で人口密度は世界2位。その再開発
で注目されるのはマリーナ・ベイ。ここに今春完
成した、世界最大の観覧車、故黒川記章による
シンガポール・フライヤーが話題を集めた。シ
ンガポールの中心部に埋め立て地を増築、360
ヘクタールの広大なプロジェクトである。現在
の金融街を延長し、ビジネス街、住居、商業施
設、娯楽施設、ホテルなどを建設する。100ヘク
タール余の緑地公園が24時間稼動する、ビジネ
ス、生活、娯楽の場に憩いの場を提供する。50階
建てビル3棟を最上階の庭園で繋ぐホテル・プ
ロジェクトもあり、赤道下を観葉植物の楽園に
しようというものだ。一方、ガルフ湾オマーンの
プロジェクトも緑地重視型が多い。海辺沿いの
ゆったりとしたプランで低層建築を中心に、リ
ゾート風情を醸し出している。
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