世界の贅沢、NILEの贅沢

カンヌはコンベンションシティとして活気溢れる新しい顔をクリエイトすることに成功。MIPIMなど好況な国際イベントの誘致で、市民の生活の質も一層充実した。

南仏カンヌ、世界的イベントの地に

カンヌは、ニース国際空港から車で約1時間、10キロにわたり緩やかな弧を描くカンヌ湾の中ほどにある。この 南仏の小さな村は、映画祭で一躍世界に知られるようになった。1946年から行われたこの世界的イベントと、 MIPIMは同じ会場で行われる。人口約7万人ほどのカンヌは、映画祭やMIPIMの他にも、年中様々なイベントが行 われ、年間訪れる約200万人の旅行者の内、3割がイベント参加者なのだ。カンヌとその近隣のホテルを合わせた 客室数は1万8000室ほど。大きなイベントの際には客室が不足気味で、最近は会場のそばの桟橋に借りたメガ・ ヨットを繋ぎ、そこで寝食する参加者も増えている。コンパクトにまとまった街で、レストランも充実し、周辺に 観光名所も多く、風光明媚な町であることが、イベント参加者には嬉しい条件となっている。カンヌの対岸には、 岩窟王の舞台となったサント・マルグリット島が浮かんでおり、フェリーが運航している。