

(右)鉄のフレームにキルティング加工したレザー、ボタンがアクセントに。CHAIR 56.5×58×74cm。(左)ビンテージ加工の栗の木、
メタルフレーム、クリスタルガラス製。TABLE 225×125×60cm。
“侘び”“寂び”の心をデザインに
今回発表された家具をデザインしたのは、2年前、わずか25歳でジュリアーノ フジワラのクリエイティブ
ディレクターに就任し、同ブランドの世界観を統括しているマツムラ マサタカ氏。一見、アンバランスに思
われるものも、組み合わせることで新しいスタイルとして完成する…そんな考えの下、オリジナリティあふ
れるデザインを次々と繰り出してきた注目のデザイナーだ。日本のアイデンティティとイタリアの伝統技
術の融合を心掛け、“侘び”“寂び”の感覚をクリエイションのベースとしているというマツムラ氏。なるほ
ど、落ち着いた色調、鈍い輝き、シンプルなフォルムなど抑制の効いた表現から成るデザインは、生まれてか
ら廃棄されるまでのモノの一生を包括したかのような、独特の静けさを以って見る者の心を捉える。その感
性は今後、ファッションの枠に留まらず、ライフスタイル提案へと広がっていく。
●ジュリアーノ フジワラ プレスルーム TEL03-6823-6600 http://www.giulianofujiwara.com
●ジュリアーノ フジワラ プレスルーム TEL03-6823-6600 http://www.giulianofujiwara.com

マツムラ マサタカ 中学、高校時代をスイスで過ごした後、ロンド
ンの大学でファッションを学ぶ。2005年、ジュリアーノ フジワラの
クリエイティブディレクターに就任。伝統あるイタリア技術と前衛
性が融合したデザインは高い評価を得ている。