

(上)『NO TATAMI SPOT』展当日。この展覧会を機に、日本の現
代アーティストへ興味を持った人も多い。(下)遠藤拓巳
『Type Trace』
パリで見出された日本の才能
第一弾『NO TATAMI SPOT』展を彩るテーマは、日本。『60
年代半ば以降に生まれ、バブル時代の物質氾濫期に育
った子供。この世代の日本人アーティストのポジショ
ンは、日本の重要な文化の一部である大衆文化を通し
て認められる。彼らは、自国の古典や伝統との関わりを
特には持たず、前時代から引き続いた西洋コンプレッ
クスからも解消されたアートを実践している』という
アーティストを見いだしに、ブリュノは東京へと旅立
つ。「言葉も通じない見知らぬ街で、気の向くまま、街の
秩序の流れるままに散策し、偶然がもたらす価値を認
め、この展覧会に出展する四人のアーティストを選ん
だ。コンクール受賞か有名キュレーターに見いだされ
ない限りは認知されないという、体制的でアカデミッ
クなお決まり事の枠外でも、アート作品は認知され得
るという例を作りたかったのです」。ゲイシャ、スシ、タ
タミ…紋切り型の日本ではない展覧会が《NO TATAMI
SPOT》であった。


(上)大社優子『travel』(下)タムラサトル『バタバタ音をた
てる2枚の布』