

(左)低い生垣に囲まれた日本家屋。昔ながらの成城らしい風情を残す(右)左手のモダンな造りの邸宅と、右
手の緑に囲まれた純和風な邸宅とのコントラストがおもしろい
駅前から成城学園へと延びる道路沿いには、イチョウが植えられ、その凛とした佇まいは「せたがや百景」に
も選ばれている。キャンパスに隣り合う成城6丁目は、最も成城らしいといわれるエリアで、碁盤の目のよう
に整然と整備された道路沿いに、広々とした庭のある邸宅が並ぶ。高級感、利便性、環境においても申し分な
く、世田谷の他の住宅地を大きく凌駕している。6丁目よりも駅に近く、買い物にも便利な5丁目も、美しく手
入れの行き届いた庭付きの邸宅が多い。成城の西端に位置する4丁目と同様、昔からの居住者の多いエリア
で、豊かな自然が色濃く残っている。古くから成城の一軒家に住む住人たちは、塀は低い生垣にするなどの
協定を結び、街の環境を守ってきた。桜やケヤキ並木の美しい野川沿いの崖地は「国分寺崖線」といい、見晴
らしのいい場所で、昔からのお屋敷街がある。近年は、その跡地に自然と調和の取れた大規模マンションも
見られるようになった。

(上)成城学園キャンパスに隣り合う6丁目には、大きな
邸宅が多い