神奈川・箱根強羅 強羅天翠
強羅天翠を訪れると、まずカウンターに設えられた足湯に誘われる。靴を脱いで座椅子に腰掛け、ゆっくりと湯に足を入れると、旅路の疲れが溶けていく。湯で心もほぐれるせいか、にこやかな笑顔を向けるスタッフさえ、初めて会った気がしないのが不思議だ。窓の外には、箱根強羅の濃い緑。ウエルカムドリンクの酒も進み、ここで長時間過ごすゲストが多いということに納得した。「江戸時代の旅籠には、旅人が着いたら、たらいの水で足をすすいでから中に入っていただくという習慣がありました。それは旅路の汚れを落とすことよりも、足を洗うことで心を癒し、疲れを取り除くということに意味があったのだと思います」と、総支配人の楠木伸明氏は語る。

足湯の湯には人間の細胞に近い酸化還元水を使用。デトックス効果が期待できる。