






ポタジェの敷地の様々な場所に、エコシステムを助成する、小鳥やミツバチ、その他の虫用の仕掛けが施されている。鳥のための
巣や休息場、巣作りのための藁、ミツバチの巣箱、熱を保つ石は、冷え込む夜間にも土にゆるやかな熱を供給する。これらのエコシ
ステムが、唯一無二の極上野菜を生み出している。
エコシステムが生む野菜の楽園
「シャトー・ドゥ・グロ・シェスネー」を歩くと、不思議なオブジェがそここそに目に付く。野菜や果物の理想的
な成長を促すための、様々な仕掛けだ。害虫駆除や受粉に必要不可欠な小鳥やミツバチのために、巣作り用
の藁や巣箱を設置。草むらに置かれた石は、夜の間土に温かみを送ると同時に、日中は、虫を引き寄せ、小鳥
のえさになる。ミツバチが密を集める花木には事欠かず、ここで獲れるハチミツももちろん、「アルページュ」
の料理に使われる。アブラムシなどの害虫はてんとう虫が駆除し、隣同士に育てられるポワローとニンジン
は、互いの害虫が天敵同士として駆除しあう。我々の目に見えにくいミクロの部分で、ものすごい数の動物や
昆虫が精力的に活動を行い、それが全てここで育つ野菜や果物に役立っているのだ。肥料は、ポタジェの馬
の堆肥やレストランで出る野菜類のくず。この場所で肥料に還元して利用している。耕作地は5年周期で休
耕させ、豊饒な土壌をよみがえらせている。