
(左)絶景のエントランスロビー。箱根連山の豊かな自然に思わず目を奪われる。(右)客室は和洋さまざまなタイプを用意。全室に山々を望む専用露天風呂を備えている。
絶景に抱かれる寛ぎの宿
神奈川・箱根宮ノ下温泉
箱根吟遊
神奈川・箱根宮ノ下温泉
箱根吟遊
大切な人と訪れたいロマンスの香る空間
箱根・宮ノ下の大通りから一歩入り、「箱根吟遊」の玄関をくぐると、窓に映る緑の景観に圧倒される。眼前にせり出す峰は、建物の東側に広がる箱根連山である。テラスに出ると、山から吹き上がる穏やかな風が頬を撫で、眼下の早川からせせらぎが聞こえてきた。箱根にこんなにも気持ちのいい景色があったのかと、心を洗われる思いがした。
「箱根吟遊」は、50年の歴史を持つ温泉旅館「武蔵野本館」を、2002年に全面リニューアルした宿。自然豊かなロケーションと温泉をいかし、当時は画期的であった全室に展望露天風呂と内風呂を設けた寛ぎのリゾートを作り上げ、予約が引きも切らない人気旅館として知られるようになった。畳の香りが漂う木の空間を彩るのは、バリから取り寄せたという調度品や装飾の数々。日本の旅館風情とバリの雰囲気が、ごく自然に、心地よく調和している。