ネクストスタンダードを求めて
こうした経験はないだろうか? まだ名も知らていな
い気鋭デザイナーのジャケットに袖を通した瞬間、
その着心地やサイジングの良さに魅了され、翌日か
ら最も羽織る機会の多いワードローブとなる。経験
を積んだ目利きバイヤーがブランドの枠にとらわれ
ず、厳選したアイテムを揃えるセレクトショップは、
我々に洋服との稀少な出会いを提供してくれる。な
かでもいま最もラグジュアリーな邂逅を果たせる店
がエストネーション。バイヤーやアタッシェ・ドゥ・プ
レスとしてファッション業界に名を馳せた3人が、“大
人が落ち着いてアイテムを吟味できる店”をと、2001
年の秋、有楽町にオープンさせたのが「エストネーシ
ョン」である。そして2003年春にはあらゆるラグジュ
アリーを集積させた、六本木ヒルズ店を満を持して
誕生させ、クラス感のある品揃えでたちまち存在感
を示した。
